《輪廻独断》の販売価格と買取価格の相場はいくら?

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《輪廻独断》は、2021年6月12日に発売された「ANIMATION CHRONICLE 2021」で収録された永続罠カードです。

遊戯王GXでヘルカイザーが使用してから15年余り。長年ファンの間でカード化が待ち望まれた特殊なコンボカードです。

《輪廻独断》の販売価格と買取価格

(1):1ターンに1度、種族を1つ宣言して発動できる。このターン、お互いの墓地のモンスターは宣言した種族になる。

《輪廻独断》のレアリティは以下の2種類です。

  • ・ウルトラレア
  • ・コレクターズレア

それでは早速、販売価格と買取価格の相場をみてみましょう。

《輪廻独断》の販売価格と買取価格の相場

【販売価格の相場】

  • ウルトラレア:520~880円
  • コレクターズレア:720~980円

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【買取価格の相場】

  • ウルトラレア:250~400円
  • コレクターズレア:300~500円

※2021年7月1日時点での価格になります
※価格相場は日々変動しており、時期により価格は変わります。

《輪廻独断》の買取価格が高い理由

《輪廻独断》の買取価格が高い理由は「アニメでの活躍」と「メタカードとしての汎用性」にあります。

このカードはお互いの墓地に存在する全てのモンスターの種族を指定した種族に変更するという変わった効果を持っています。
長い遊戯王OCGのカードの歴史を紐解いても墓地の種族を全体で変更するカードはこれまで《アンデットワールド》しか存在せず、貴重な効果をもったカードといえます。

アニメでは「サイバーダーク」モンスターの装備対象をこのカードで無理やり用意するといった使われ方がされており、勝利のために使えるカードを全て使って戦うヘルカイザーの性格が現れています。

15年ぶりに登場した《輪廻独断》はアニメ版よりも強い効果だった

そんな希少な効果をもつ《輪廻独断》でしたが、15年ぶりにカード化された際に長年のファンは思いました。

「あれ?こんな強いカードだったかな?」

それもそのはず、アニメでは発動時にしか種族変更できなかったのにも関わらず、OCGではなぜか1ターンに1度種族変更できる効果となっていたからです。

つまり、自分のターンはコンボカードとして使いつつ、相手のターンは《馬頭鬼》や《増草剤》といった種族サポートによる蘇生やサルベージを封じるという使い方ができるようになったというわけですね。

アニメの仕様のままでは一度墓地の種族変更を行ってしまうと、ヘルカイザーの使用デッキ「サイバー・ドラゴン」&「サイバーダーク」において、《オーバーロード・フュージョン》を使った墓地融合ができなくなるという欠点がありました。
自然にデッキに採用できるようにカードデザインを調整した結果、強化されたという珍しいカードです。

そのため、墓地を利用するデッキへの対抗策としてサイドデッキから採用される可能性のあるカードとして期待されています。

好きなだけドローできる未知のコンボが開発されている(!?)

コンボカードとしての側面に注目してみると…
すでに好きなだけドローできるという未知のコンボが開発されています(!?)

1.《輪廻独断》を発動。鳥獣族を宣言。
2.《ドラグニティ-ブラックスピア》の効果で自身をリリースし鳥獣族になった自身を蘇生。
3.2を繰り返す。
4.《超再生能力》を発動し、エンドフェイズ時にリリースされたドラゴン族の数だけドローする。

フィールドから墓地へ送られる場合はドラゴン族、蘇生される時は鳥獣族として扱われるルール上の微妙な差を使ったコンボです。
デッキが0枚になるまでドローすることができるということは、あとは《封印されしエクゾディア》で勝利ですね。

他にも鳥獣族・獣族・獣戦士族のいずれかを宣言して《鉄獣の抗戦》で一気に2~4体蘇生させて、効果処理で行われるリンク召喚を強制キャンセルさせてフィールドにモンスターを残すこともできます。
(フィールドに特殊召喚された時、リンク素材の条件を満たせないため)

OCGの知識がある程度あれば、アイデア次第で面白いデッキを組み上げることができるというわけです。

こんなに面白くて実用性もあるカードが注目されないわけがなく、比較的高めの価格で維持されています。

《輪廻独断》の関連するカードは?

 

直接的に関係するカードはありませんが、種族変更といえばこんなカードがあります。

・《DNA改造手術》
→フィールドのモンスターを全て指定した種族へ変更する

・《リプロドクス》
→リンク先のモンスターの種族を指定した種族へ

・《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》
→相手フィールドのモンスターを全てドラゴン族へ変更する

《輪廻独断》と相性がよいのは3つ目の【バスター・ブレイダー】デッキです。

相手のフィールド・墓地のドラゴン族モンスターの数だけ攻撃力が上がるので、《輪廻独断》があれば墓地も全部ドラゴン族になって簡単にATK8000くらいになります。

《竜破壊の剣士-バスター・ブレイダー》と《破戒蛮竜-バスター・ドラゴン》と《輪廻独断》が揃うと、相手はフィールド・墓地のモンスター効果を全て封じられるので戦術的にかなり強力な組み合わせです。

どのモンスターをみてもドラゴン族に見えてしまって勝手にパワーアップしまう《バスター・ブレイダー》を想像してみるとちょっと面白いですね!

 

「ANIMATION CHRONICLE 2021」で価格の高いカードは?

このパックは歴代アニメで登場したカードを大量にOCG化したパックでした。

どの作品で登場したカードなのか分かりにくいマイナーなカードも多かったのですが、優秀な効果をもつカードが多く、再録カードも待ち望まれていたカードが収録されていたりと実はハズレの少ないパックといえます。

  • 《ピリ・レイスの地図》
  • ・《獣装合体 ライオ・ホープレイ》
  • ・《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》
  • ・《No.17 リバイス・ドラゴン》(プリズマティックシークレットレア)

それぞれ汎用性の高いカード、ストラクチャーデッキと連動した強力なカード、大会環境で活躍中のカードとばらけており、それぞれ800円ほどの値段がついています。

《No.17 リバイス・ドラゴン》はアストラル文字というアニメ版の文字化けのような仕様となっており、こちらは2,500~3,000円ほどの価格で取引されています。

それから忘れてはいけないのが 《No.34 電算機獣テラ・バイト》 ですね。
イラスト違いが存在するため、「No. COMPLETE FILE -PIECE OF MEMORIES-」に再録されず、このパックにて再録されました。
ウルトラレアにも関わらず、ノーマルレアの同じ封入率という異例の扱いです(ただし値段は安い)。

OCG史上最速の再録期間 5日を抜かすカードは10年近く現れておらず、ある意味伝説の存在です。
…少し話がそれてしまいましたね。

《輪廻独断》は「ANIMATION CHRONICLE 2021」の発売前から注目されているカードでした。
しかし、前述したように話題となったカードは他にも多く、最近は値下がり傾向が続いています。

手に入れたけれど使い方が思い浮かばない、別に必要ないという方は売却することを検討してもいいかもしれませんね。